投稿者 cupid  (社会人) 投稿日時 2011/4/25 19:03:00
20年前から、GIS(地理情報)システムの開発一本でやっている人たちがいます。
同業の数社で、競争しながらやっています。当初はUS製が優勢でしたが、
10年前ぐらいから、国産の頑張りも、目立ち始めました。
あまり一般に知られていませんが、公官庁や市町村役場で幾らか利用されています。
言語的には何でもと言いたい所ですが、やはりVisualCでの開発がもっぱらで、
あいにく、dotNetは使っていません。(これは主任プログラマーの趣味によるか?)
しかし、周辺アプリケーションでは、VBやdotNetはよく使われます。

それで現在、GISは普及しているか、と言えば必ずしも普及しているとは言えません。
震災や原発事故報道でも、GISを使いこなせば、もっと分かり易い地図の図解ができます。
例えば20km同心円などでなく、実態に即したきめ細かな線引きや、その中の町ごとの
人口構成なども表現できます。しかし残念ながらGISは使われていません。

そんなソフトウエアをなぜ開発しているかという疑問はもっともです。
しかし開発者たちは、GISの有効性を需要家に啓蒙しながらやっているのです。
つまり提案して、需要を喚起している。
なかなかトップや多数の人には理解されませんが、一部の先鋭的なユーザーには支持
されています。(自由に使いこなすにはやや難しいという問題はあるが。)

つまり単にアプリ開発のみならず、世に需要を喚起しながら、新ソフトを提案しつつ
開発している。ソフト開発の世界には、こういう人たちも居る事を知って下さい。