投稿者 魔界の仮面弁士  (社会人) 投稿日時 2019/8/17 03:31:06
>> .NET 環境における ADO の併用は推奨されていません。
> 私の使用しているのはVB2005であり、.NET環境ではありません。

いえ。VB2005 も .NET 環境とされていますよ。
実際、VB2005 で開発されたアプリケーションは、.NET 環境の上でしか動作できません。


ここ(VB中学校)の[準備講座]でも、この点について触れられていますね。
http://rucio.o.oo7.jp/main/VBdotNet/AboutVB/WhatsVBdotNet.htm
>> 「Visual Basic.NET」(VB.NET)とは、VB.NET2002以降の全バージョンのVBを
>> ひとまとめにして呼ぶ言い方です。VB6はVB.NETではありませんが、VB2013はVB.NETです。


Wikipedia には、このような解説もありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Visual_Basic_.NET
>> なおVisual Studio 2005以降では、「Visual Basic .NET」や「VB.NET」という呼称ではなく、
>> 従来のように「Visual Basic」という呼称が用いられるようになっているが、
>> 6.0以前との互換性はなく、また.NETベースであることには変わりない。



…という事で、「VB.NET」という言い方をした場合、VB.NET 2002/2003 のみならず、
VB2005 やそれ以降もすべて含めた言葉と見るのが一般的です。(VB6 以下は含まれません)

一方、単に「VB」や「Visual Basic」という呼び方をした場合は、その時の文意によって
どのバージョンを指すのか、あまりはっきりしません。

①サポート期間中の現行製品を指す(VB6 等は考慮されない)
②VB6 以下や VB2005 なども含めた、すべてのバージョンの Visual Basic を指す
③VB.NET 2002 以降との比較のため、VB6 以下開発製品のことを指す(.NET 系は含まれない)
④VB6 以下 および VBA7.x 以下の言語仕様を指す(.NET 系は含まれない)
⑤VB.NET / VBA / VBScript まで含めたものを指す(この使い方は稀)


=== 以下蛇足 ===

実は ".NET" という言葉の意味は、少しずつ変化しています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Microsoft_.NET_strategy


当初は、2000年にビルゲイツによって発表された、Web サービスによるシステム連携を軸とした
『Microsoft.NET 構想』および、それに纏わる営業的ブランディングとして使われていました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Microsoft_.NET_strategy

これに伴い、"Windows .NET Server" や ".NET Passport" などの製品やサービスも登場しました。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0205/11/news002.html


ただ、Web サービスの技術転換が重なったなど、様々な理由から、
営業的な側面でのブランディングは失敗したようで、Microsoft.NET 構想を指す言葉としての
当初の意味での .NET の名の使用は、数年で廃止されていったという経緯があります。

"Windows .NET Server" は、製品版では "Windows Server 2003" と名を変えてリリースされましたし、
".NET Passport" もその後、"Microsoft Passport" と名を変え、さらに後年には
"Live ID"、"Microsoft Account" などと、その名を変えていくことになります。


Visual Studio .NET 2003 や Visual Basic .NET 2003 という製品の後継が、
Visual Studio 2005 や Visual Basic 2005 という名になった理由は定かでは無いですが、
他の製品でも .NET の名を外していた時期でもあるので、恐らくはその流れなのでしょう。


ですがそれは、あくまで『製品名』の話。製品名から .NET の名が外されはしましたが、
VB2005 以降のバージョンが.NET Framework 非対応になった訳ではありませんし、
VB2005 以降もまた、.NET Framework が無ければ、動かないわけですから、
『開発技術基盤』としての .NET まで消えてしまったわけではありません。


そして現在、.NET と言えば、開発基盤の方の意味で使われる事が多いかと思います。
用語としては、.NET Framework を筆頭に、2002 年当時でも、ASP.NET であるとか、
.NET Data Provider、 ADO.NET などの用語が挙げられますね。

そして近年も、".NET Compiler Platform"、".NET Foundation"、".NET Standard"、
".NET Core"、"ASP.NET Core" などの名が登場していますね。